ビックデータとサービスの今後

昨今、世界で1日に生み出されるデータは1人あたり1ギガ(ギガは10億)バイトにおよぶと言われます。新聞なら朝刊1千日分。膨大なデジタル情報が行き交うビッグデータ時代。
「21世紀の新資源」を使いこなせるかどうかが企業の競争力を左右する時代の幕はあがっているのです。

米調査会社IDCによると、世界のデジタルデータ量は2020年に10年初めの50倍に増えると予測しています。「企業はリアルタイムに近い速度でデータ分析を迫られる。それができなければ商機をのがす」。 
膨らむ情報を新たなビジネスを編み出す苗床にする試みが広がっているのです。

例えば・・・

・ 「あなたの今月の安全運転レベルは80点。走行距離は100キロメートルなので保険料は1000円となります」。近い将来、こんな自動車保険が登場するかもしれない・・・

ある損保会社が募集を始めた新たな保険料の仕組み。自動車メーカーの電気自動車(EV車)からネット経由で送られてくる走行距離データをもとに保険料を変えるしくみを初めて導入しました。現在は過去1年の走行データを調べ、距離が短ければ翌年の保険料を割り引く制度。だが、そこで終わりではない。「データをフル活用すればドライバーの運転態度や最新の走行状況に応じ、きめ細かく料金を決める保険ができる」。自動車メーカーはそう読んでいます。

EV車は速度、電力消費、故障データなども自動車メーカーのデータセンターに随時送る仕組み。自動車メーカーは近くデータの一部を損保会社以外の企業にも有償で提供し始める。EV車は「タイヤの付いたネット機器」。自動車メーカーは新たな事業領域へ踏み込もうとしています。

・ネットワーク機器最大手の米シスコシステムズは、10年に125億台だったネット接続機器は20年には500億台を超えると予測している。パソコンやスマートフォンにとどまらず、自動車などありとあらゆるものがデータの源になると予測しています。

・米ゼネラル・エレクトリック(GE)はジェットエンジンや発電用タービン、磁気共鳴画像装置(MRI)など主力製品にセンサーを搭載。稼働状況を常時監視し「壊れる前に直す」。関連ソフトや技術の開発に15年までに10億ドルを投資する見込み。「製造業に革命を起こす」。ジェフ・イメルト会長は宣言しています。

※日経新聞より引用

このようにデータ活用を一歩進めれば既存のサービスも輝きを増し、データからサービスへ、新たな価値づくり競争へ、もう企業はスタートをきっているのです。